犬が虫を食べた時の対処方法

ゴキブリの卵を犬が食べても大丈夫!卵の孵化期間から徹底考察!

ゴキブリのイラスト

犬がゴキブリをバリバリと食べている…

そんな光景を見たことがある飼い主の方は意外にも多いのではないでしょうか?

ここで次の不安が生まれます。

「ゴキブリが持っている卵がワンちゃんのお腹の中で生まれたらどうしよう…」

心配ありません。

ゴキブリの卵は孵化(ふか)するまで30日以上かかることが研究で判明してるので、孵化する前に犬のお腹の中で消化されてしまいます。

また、ゴキブリの種類によっては母体から離れた卵は孵化する可能性がかなり低くなることも分かっています。

それでは詳しく説明していきます!

犬がゴキブリの卵を食べても無害

冒頭でも書きましたが、ゴキブリの卵が犬の体内で生まれることはありません。

理由はシンプルで、ゴキブリの卵がかえる前に消化してしまうから。

犬の体内で増殖するという事にはなりません。

それでもまだ不安だ…という方も多いと思いますので、ゴキブリの赤ちゃんが卵から生まれる期間を見ていきましょう。

まず、日本でよくみられるゴキブリは2種類いて、
「クロゴキブリ」と「チャバネゴキブリ」です。

それぞれの孵化期間(ふかきかん)から説明していきます。

クロゴキブリの卵の孵化は30日以上かかる

ゴキブリの研究 (第3報)卵の孵化機転について 藤田裕(1956)ではクロゴキブリの卵の孵化期間について報告されています。

孵化期間を簡単にまとめてみました。

  • 5月下旬の卵は孵化(ふか)までに66日
  • 7月上旬は36〜45日
  • 7月下旬から8月上旬は34〜38日

気温が上がるほど孵化にかかる日数は短くなってますが、孵化には最低でも30日以上かかっていることがわかります。

また、8月下旬以降に産卵された卵は孵化する事なく冬を越しているという記述も。

このことから、犬がクロゴキブリの卵を食べてしまっても孵化する前に胃の中で消化してしまう可能性が高いといえるでしょう。

30日以上も胃の中で消化されない、なんて事は考えられませんよね。

チャバネゴキブリの卵は母体から離れると孵化しない

続いてはチャバネゴキブリ。

チャバネゴキブリの習性として孵化するまではお腹に卵をくっつけて移動していて、卵に栄養や水分を直接送っています。

そして卵がお腹から離れるタイミングは下記の2つ。

・卵が孵化する直前
・何かしらのショックを受ける

もし2つ目の理由で卵にまだ十分に栄養が送られていないタイミングで卵が落ちてしまった場合、ゴキブリの赤ちゃんが生まれる可能性がとても低くなるんです。

チャバネゴキブリ成虫卵鞘保持雌の摂食活動一特に食毒剤に対する反応について- 辻英明(1995)では卵をお腹につけたチャバネゴキブリの絶食・絶水実験を行った所、餌と水を与えた場合とそうでない場合で卵の孵化率が大きく変わった事が報告されています。

このことから、チャバネゴキブリの卵を犬が食べてしまっても、犬の体内で羽化する確率はとても低い事が分かります。

また、もし生まれてしまっても栄養不十分の状態で生まれていますのでそもそも弱った状態で生まれることが考えられます。

胃液ですぐに消化されてしまうでしょう。

死ぬ前に卵を大量に産む説は半分正しくて半分間違い

少し話がそれますが、こんな説を聞いたことがある方は多いのでは?

「ゴキブリは死ぬ前に最後の力を振り絞って卵を撒き散らす」

どこからこの噂が流れたのか知る由もありませんが、この説は半分間違っていて半分正しいです。

上述したチャバネゴキブリの習性を見た方はピンときたかもしれません。

チャバネゴキブリが死ぬ前に卵を落とすこと事は正解ですが、「撒き散らしている」わけではありません。

本当は「お腹についている卵が不本意に離れてしまう」が正解です。

チャバネゴキブリは死ぬ間際にその卵を離してしまう事があるので、この習性が「ゴキブリが死ぬ間際に卵を産む」という誤解を生んだ可能性が高いでしょう。

犬がゴキブリを食べても害があることは少ない

「ゴキブリってすごい汚いイメージがあるけど、犬が食べても大丈夫?」

そもそもこんな疑問を持っている方は多いことでしょう。

衛生害虫の細菌学的研究(第3報)藤井冨美子・田中節子によるとゴキブリの体表に潜む菌は7種類あります。

  1. ブドウ球菌
  2. 赤痢菌
  3. サルモネラ菌
  4. セラチア菌
  5. アクチノマイセス
  6. イースト菌
  7. 病原性大腸菌

このように菌の種類は多いですが、ゴキブリを犬が食べる事でこれらの菌に感染する事は少ないです。

ゴキブリの表面は乾いていて、菌が繁殖しづらい=菌の数が少ない事が理由になります。

実際、ゴキブリを食べて何か重大な疾患になった犬の事例は全然ありません。

むしろ、ゴキブリはタンパク質が豊富で犬にとっては良い栄養補給になっている事も。

ゴキブリに限らず昆虫はタンパク質が豊富で、ゴキブリを見つけると犬はタンパク質を取れるチャンスだと捉えているのかもしれませんね。

実は人間にとっても昆虫は良い食材なことはご存知ですか?

もし食糧難になった人類を救うのは「昆虫食」だと言われています。

そもそも昔から人間は昆虫を食べる文化があり、古代ギリシャの哲学者”アリストテレス”は「セミは極めて美味」と書き残しているほどです。

もし人間の昆虫食に興味がある方は昆虫食専門サイト「bugoom」を覗いてみると面白いですよ!

ホウ酸団子を食べたゴキブリの場合

「ホウ酸団子を食べたゴキブリを食べても大丈夫?」

次にこんな疑問が出てくるかと思いますが、結論から言うと大丈夫です。

獣医師が監修したサイトでは下記のように書かれています。

ホウ酸団子の場合、体重1kgにつき「ホウ酸塩3g」も摂取しなければ致死量に達しません。つまり、犬は直接ホウ酸団子を食べたりしない限り、致死量には達しないのです。
引用元:わんちゃんホンポ

ゴキブリが食べるホウ酸団子の量はたかが知れています。

ホウ酸団子を食べたゴキブリを大量に食べない限り大丈夫だと言えるでしょう。

まとめ

最後に記事の内容をまとめます。

まとめ
  • ゴキブリの卵を犬が食べても胃の中で生まれることはない
  • 大半が生まれる前に消化される
  • クロゴキブリの卵は孵化に30日以上かかる
  • チャバネゴキブリの卵はそもそも孵化しない可能性が高い

もしアナタの愛犬がゴキブリを食べてしまっても卵が犬の中で生まれる心配はないことが分かっていただけたと思います。

ゴキブリを食べても犬に害はないことがほとんどです。

しかし、万が一ということがありますのでもし犬の具合が悪いようでしたらすぐに獣医に診せに行きましょう。